大学図書館員 坂本です

学びと遊びを考える

近畿大学通信教育部図書館司書コース 試験対策 図書館情報資源特論

印刷資料の意義と特徴について説明してください。

まず印刷資料の意義について述べる。
印刷資料とは紙に印刷された資料のことである。
媒体として紙が登場したのは西暦105年のことであり、その発明者は中国の蔡倫であるといわれている。ヨーロッパに紙の製造がヨーロッパに伝わったのが12世紀の頃と言われ、その後、木材を原料とした紙が製造されたのが1854年のことであった。
紙の誕生によって、パピルスや木簡よりも省スペースでの保管が可能となった。
現代の図書館では紙媒体の資料が中心であったが、紙媒体以外の資料も増加傾向にあるため、紙に印刷された資料を「印刷資料」と呼ぶようになった。
次に、特徴について述べる。
1、読む・見るのに特殊な機器を必要としない。
2、持ち運びに便利で読みたいときに読むことができる。
3、印刷資料は重さがあり、ページ量も触覚でわかる。
4、誤りや修正が簡単にはできないため、資料を公にする場合は細心の注意を払うことになり、情報の正確性が重視される。また引用されたり、参照されたりした文献について、読者はそれを用意に確認することができる。
5、印刷資料の場合は、著者が入稿してから刊行されるまでにかなりの時間を要する。図書の場合は数回にわたる校正がある。


近代的新聞報道の発達について説明してください。

それまでの単純なニュース、情報の伝達としての新聞や政治的意見を述べる政論新聞とは異なった、新しいタイプの新聞である。
産業革命以後、台頭してきた新しい市民階級の人々を読者対象としてゴシップ記事、犯罪記事などやさしい読み物、ニュースなどを売り物にした値段の安い新聞である。
1802年の『モーニング・ポスト』、1833年の『ニューヨーク・サン』などはいずれも1ペニーで「ペニー・プレス」と呼ばれた。
このようなペニープレスは新聞の大衆化・企業化への始まりであると考えられ、その過程で再び政論のものからニュース報道へと主眼を置くようになった。
さらに、アメリカ南北戦争や大戦などがその傾向を強めていった。

 

政府刊行物の意義と種類について説明してください。

まず、意義について述べる。 
国や地方公共団体が刊行した資料を政府刊行物と総称する。
 政府刊行物の政府とは行政・立法・司法を含む国の諸機関のことであるが、政府刊行物には地方公共団体や外郭団体も含まれることになる。
 次に種類について述べる。
1、立法分野の議会資料(議事録、法令集など)
2、司法分野の法令資料(判例集、訴訟記録など)
3、行政分野の行政資料(官報、白書、統計書など)
が挙げられる。
 形態としてはリーフレット、パンフレット、図書、雑誌、データベース、CD-ROMなどの形をとり、最近ではインターネットでも公表されている。

 

社会科学資料の特性について述べてください。

 

 法学、政治学、経済学、社会学などの分野に関する文献である。そして、この領域におけるそれぞれの資料は、社会科学の学問体系に応じて、その根底には歴史性や資本家と労働者の関係などの階級性を有している。それが社会科学資料の特性といえる。
 社会科学資料の歴史性とは、社会科学が人間社会の発達とともに、段階的に発展してきた科学であり、それらを裏付ける各種の文献・資料が存在するという意味である。
しかも人間の歴史と同じく社会科学関係資料にもそれぞれの時代の発展段階を示す資料が階層的に存在するのである。
社会科学資料のこのような階層性とは、立て並びの体系的階層性を指す。
そしてこの体系的階層に対応して資料が存在するのである。
したがって、社会科学文献の資料の調査をしようとする場合には、それぞれの学問分野の体系・階層性を知ることが重要であり、それが調査の前提条件であるといえる。

 

図書資料の評価方法について説明してください。

 図書資料として、図書の評価、逐次刊行物の評価とが考えられるが、まず図書の評価について述べる。
 最上の方法は直接目を通すことであるが、現実には難しい。
 よって、以下のような方法が挙げられる。
1、図書の序文、あとがきを読む
2、参考図書を十分に利用する
3、各分野の専門家・研究者の意見を聴く
4、書評などでその図書の趣旨を把握

次に逐次刊行物の評価には以下が考えられる。

1、出版広告、出版情報、書評などを参考とした「一般的評価」
2、発行機関の編集方針などを検討した「内容的評価」
3、利用頻度が多いタイトルを重視する「統計による評価」
4、政治的・経営的な面からの付加的評価

情報資源とは何か、①その意味と、②図書館における情報資源について述べてください。

①まず、情報資源の意味について述べる。
人間の知的活動によって生産された情報知識をメディア上に表したものをいう。情報知識には学術的なものだけでなく、芸術作品や日常的な活動の記録なども含まれる。これを記録するメディアには紙媒体やデジタル媒体、提供方法にはパッケージやインターネットなどの通信メディアが存在する。
②次に、図書館における情報資源について述べる。
図書館において利用者からの求めに応じて提供される資料や情報をいい、図書館情報資源と呼ばれる。
以前はラジオ放送やテレビ放送などのネットワーク型メディアはパッケージに変換することで図書館の収集対象となっていた。
しかし現在では、インターネット環境が整い始めたことや、国立国会図書館でウェブサイトを文化財として収集・保存する事業が開始されたことで、ネットワーク情報資源も提供・利用されるようになった。

近代的新聞報道の発達について説明してください。

それまでの単純なニュース、情報の伝達としての新聞や政治的意見を述べる政論新聞とは異なった、新しいタイプの新聞である。
産業革命以後、台頭してきた新しい市民階級の人々を読者対象としてゴシップ記事、犯罪記事などやさしい読み物、ニュースなどを売り物にした値段の安い新聞である。
1802年の『モーニング・ポスト』、1833年の『ニューヨーク・サン』などはいずれも1ペニーで「ペニー・プレス」と呼ばれた。
このようなペニープレスは新聞の大衆化・企業化への始まりであると考えられ、その過程で再び政論のものからニュース報道へと主眼を置くようになった。
さらに、アメリカ南北戦争や大戦などがその傾向を強めていった。

情報公開制度の意義と目的を述べてください。

 

まず、情報公開の意義について述べる。


情報公開制度とは、国や地方公共団体など「政府」の機関の保有する情報の公開を法的に義務付け、国民に政府情報の公開を求める権利を保障した制度をいう。
それゆえ、国の側が一定の情報を選択し、国民に提供する「情報提供」と「情報公開」とは決定的に異なる。前者は情報の公開が法的に義務化されておらず、国民には情報の公開を求める権利が保障されていないのである。
次に情報公開制度の目的について述べる。
情報公開における説明責任は、行政機関は国民の代表者からなる国会の制定した法律を誠実に執行する立場から当然であり、民主主義政治には不可欠なものである。
よって、この説明責任を果たすというのが情報公開制度の目的である。

 

(1)灰色文献とは何か、またその種類について説明してください。
(2)科学技術資料における一次資料と二次資料の区別について説明してください。


(1)まず意味について述べる。
灰色文献とは存在を確認することが難しく、通常の出版物の流通経路では入手困難な資料のことを「灰色文献」と総称する。
なお、「白」は一般に入手可能な資料を、「黒」は軍事資料などの機密資料を、「灰色」はその中間を意味する。
しかし、市販されない資料でも、現在ではインターネット上に公開されるものが増え、「インターネット上でも検索・閲覧することができない資料」と新たな限定を加える必要が生じている。
次に種類について述べる。
1、 政府刊行物
2、 地方自治体が作成した資料
3、 学位論文
4、 学会などの会議資料
(2)一次資料と二次資料の区別は、一般にオリジナリティーのある本源的情報を一次情報といい。一次情報を再編成、加工したものを二次資料という。
 一次資料の例としては原著論文、特許資料、観察データなどがあり、二次資料は学術図書、書誌、目録、年鑑などが含まれる。

 

(1)わが国における個人情報保護法の特徴を述べてください。
(2)判例とは何か、そして判例の調べ方について説明してください。


 (1)個人情報の特徴は3つある。
まず第一点は、個人情報に関する個人の権利利益を保護することを、第一に考え、それを通じて個人情報の有用性を確保しようとしていることである。
第二点としては、この法律の対象となる「個人情報」を生存する個人に関する情報であるとして、生存者の情報の保護を対象としている。生存者に限定しているのは、死者に関する個人情報が、遺族の個人情報ともいえる場合には、遺族の個人情報として保護すれば足りるという考えからである。
第三点としては個人情報が「適正な取扱い」をしなければならないという抽象的なルールが定められたことである。ここでいう適正とは何を指すかは今後の実務の中で明らかになっていくことと考えられる。
(2)  判例とは、具体的訴訟についての裁判所の判断である。特定の裁判において示された裁判所の一つの判断ではあるが、その判断が他の事件にも適用されるような一般性を有していれば、何らかの意味で先例としての機能を負う。
    そして判例の調べ方では、自分の探索した文献や判例集よりも、「判例の索引」を用いることが効果的である。
 たとえば、『判例体系』であるが、これは判例を法令ごとに、条文ごとに集積しているから、これによってどのような判例がどこに載っているかを検索できる。