大学図書館員 坂本です

学びと遊びを考える

近畿大学通信教育部図書館司書コース 試験対策 図書館概論

国立国会図書館の機能を説明してください。


1、 サービス対象
国会議員や国会関係者
・ 行政および司法の各部門
・ 18歳以上の日本国民

2、 資料の収集
納本制度、購入、寄贈、国際交換による網羅的収集

3、 資料の組織化
国内刊行資料の総合目録を作成し、NDL_OPACで提供

4、 資料の保存
専門知識を持った職員による破損資料の修復とデジタルアーカイブ

5、 図書館協力
全国の図書館を対象として、図書館間貸出、レファレンス、複写サービス、総合目録ネットワーク、レファレンス共同データベースの運営、図書館員を対象とした研修を行っている。これに加えて、障害者図書館協力事業や国際的な図書館協力も行っている。

6、「近代デジタルライブラリー」での電子図書館事業

7、 関西館での資料スペース確保とインターネット時代に対応したサービス
 具体的には遠隔利用サービス、アジア情報サービス、電子図書館事業

 

国立国会図書館の図書館協力とは何か具体的に説明してください。

  • 国内の図書館に対して
  • 閲覧
  • レファレンス
  • 複写サービス
  • 図書館間貸出し
  • 図書館資料の所蔵調査
  • 図書館資料の所蔵機関の紹介
  • 図書館資料の書誌的事項の調査
  • 参考資料を利用して行う簡易な事実調査
  • 資料の検索方法についての援助
  • 特定主題に関する図書館資料の紹介
  • 適切な回答を得られる機関などの紹介
  • 総合目録ネットワーク
  • レファレンス共同データベース運営によるレファレンス情報源の提供
  • 図書館員を対象とした研修
  • 障害者図書館協力事業
  • 国外に対して
  • 海外で刊行される日本関係資料を含めた国際交換や相互貸出し
  • 書誌情報の交換
  • 職員の交流

都道府県図書館の役割を説明してください。


・ 住民に対する直接サービス
・ 市町村立図書館に対する相互貸出し、レファレンスサービスなどの
支援・バックアップ
・ 図書館未設置市町村に対して設置を促進するための援助
都道府県立図書館と市町村図書館とのネットワーク
・ 図書館間の連絡調整
・ 調査・研究開発
・ 資料の収集、提供など
・ 郷土資料および地域資料の徹底的な収集と保存、目録などの書誌作成

 

公共図書館の現状と課題について説明してください。


まず、現状について述べる。
・ 図書館長の司書資格を問わない
・ PFIによって、民間の資金・経営能力・技術的能力を活用している
指定管理者制度によって、民間団体に業務委託している
市場化テストによる競争入札を行い、民間事業者と協働

次に、課題について述べる。
・ 国・地方自治体の財政危機を背景に、資料費の大幅削減や図書館職員の削減
・ 正規職員の補充は行われず、非常勤職員の補充や業務委託を行うため、次の世代への業務の引継ぎや知識の継承が行われない 
・ 指定管理者撤退によるサービスの停止
・ 極端なコスト削減によるサービスの低下
・ 適切な人材の確保が困難になる
・ 自治体に県立図書館の重要性が認識されず、
コスト削減のため県立図書館と市立図書館を合併

 

大学図書館の機能について説明してください。

・ 大学の研究に欠かす事のできない資料や情報の収集・整理・保存し、それらを教職員や学生に提供して教育・学術研究を支える
・ 図書、雑誌・新聞、地図、楽譜などアナログ媒体資料のほかに、電子ジャーナル、データベースなどのデジタルメディア、CD・DVD・ビデオ・カセットテープなどの視聴覚資料、特殊コレクション、貴重書などを収集と提供
電子図書館
・ 外国雑誌センター館による大学での研究・教育に必要な外国雑誌、国際会議録、テクニカルレポートの収集と提供
OPAC・データベースの利用説明などの利用者教育
情報リテラシー教育
・ 学術情報の発信

 

大学図書館の利用者支援について説明してください。


・ 大学の研究に欠かす事のできない資料や情報の収集・整理・保存し、それらを教職員や学生に提供して教育・学術研究を支える
・ 貸出
・ 文献複写
・ 他の図書館から図書の借受
・ 文献複写の取り寄せ
・ レファレンス業務
・ 「図書館ツアー」「図書館オリエンテーション」と称して、OPAC・データベースの利用説明などの利用者教育を行う
・ 図書館と教員が連携し、授業・セミナーを行う情報リテラシー教育

 

学校図書館の職員について説明してください。


学校図書館の運営を担当するのは司書教諭、学校司書である。
それらを支援するものとしてボランティアがいる。
以下にそれぞれを述べる。
1、 司書教諭
・ 司書教諭資格者であるが、ほとんどが担任を持っていたり、教科指導を担当してので学校図書館にかかわる時間の確保が難しい。

2、 学校司書
・ 多くは司書資格を持っているが、公共図書館のための資格であり、司書教諭資格とは異なる
・ 法律で配置が規定されていないため、自治体が独自に配置している
・ 雇用形態は嘱託、アルバイト、民間会社派遣、NPOなどからの非常勤が多い

3、 ボランティア
・ 読み聞かせや図書の整備などを行う
・ 主に児童・生徒の保護者で構成されている

 

その他の図書館について、一つの図書館を取り上げて説明してください。


病院患者図書館について述べる。
病院患者図書館とは、入院患者の利用を目的として、病院内に設けられ医療情報の提供などを行う図書館のことである。閲覧・貸出サービスと公共図書館による団体貸出や配本サービスが行われている。
入院患者用図書館のシステムは欧米で作られたものである。当初は入院患者の心の慰めや勇気づけを図るためであったが、やがて資料提供による患者への精神的な効果や治療としての価値が認識され公共図書館と同じ蔵書構成となった。
日本で始めて専任司書が配置された患者図書館は、2002年に設立された、静岡県静岡がんセンターの「あすなろ図書館」である。
2004年には、日本初となるweb患者図書館を開設している。
 日本でも、インフォームドコンセントが浸透し、重要性が認識されてきたことから、病院患者図書館を設置する施設が増えている。

 

図書館の職員について現状を含めて説明してください。


図書館の職員とは、「図書館に配属されるすべての職員」を指すが、
収集した資料を組織・提供する専門職員と非専門職員と言われる一般事務職員や施設維持を担当する職員がいる。
雇用条件は、正規職員が減少し、委託・派遣職員、非常勤・臨時職員、嘱託職員、パートタイムを補充することで、図書館運営を支えている図書館が多いのが実状である。
非常勤・臨時職員、委託・派遣社員は、3~5年の雇用期間が多く見られ、図書館業務を担う職員の業務の蓄積と継承が難しいのが現状である。

 

図書館の自由について、要点をまとめて説明してください。


図書館の自由とは、図書館が中立的な立場であり、さまざまな圧力や干渉から自由であり、利用者は自由な意思で読みたい・必要な資料を選ぶことができることを指す。
図書館の自由に関する宣言」では以下を表明している。
・ 資料収集の自由
・ 資料提供の自由
・ 利用者の秘密の保持
・ 検閲の反対
これらは法的な効力を持つものではないが、国民の基本的人権を保障し擁護する図書館の責任についての社会へ宣言する内容である。

以下は照らし合わされた事例である。
山口県立図書館課長の独断での図書封印
・ 独断での所蔵資料破棄
・ 内容によって外部から提供の制限を求められたり、出版社から資料の回収、提供制限を要請された
・ 捜査当局より犯罪捜査に関するものとして、利用者の貸出し記録などの公開が求められた