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大学図書館員 坂本です

学びと遊びを考える

近畿大学通信教育部図書館司書コース レポート対策 児童サービス論

現在はどうかわかりませんが、

私が勉強した当時は単位取得が最も難しいと言われていた科目です。

 

一度で合格することができましたが、

評価は厳しかったと記憶しています。

参考にして下さい。

 

科目別レポートはこれで終了です。

他の科目は「身近な図書館を調査しなさい」という指示でしたので、

アップしていません。

ご自身の言葉で書いてもらえればと思います。

 

 

まず、子どもの特徴について述べる。

 

子どもの特徴は、子ども本来の特徴と子どもを取り巻く環境から受ける特徴の2面から捉えることができる。子ども本来の特徴とは、今は未熟ではあるが、発達成長していく存在だといえる。乳幼児は目が見えるようになっていき、指さしや言葉の原書である意味のわからない発声を始めるようになる。三歳ごろになると自分の意思で何でもやろうとする。これは興味関心を深め自ら意欲を高めていくことになる。学童期に入ると行動のレパートリーは増え、経験による個人的際も著しく多様化してくる。青年期であるヤングアダルトと呼ばれる世代では、心身ともに成長・発達が著しく、自己が立ち現れてくる。

 

そして、子どもの環境から受ける特徴では、1歳半くらいからテレビなどの映像メディアを見せられ、その後もビデオゲームなどの影響もあって、読書離れ・活字離れが進み、精神面や体力面で育ちそびれが見られる。

 

次に、子どもの読書の大切さを述べる。

子どもは読書内での体験を積み重ねることで精神的な成長をする。それは子どもが読書の中で主人公に自分を重ね、繰り返される感情の起伏を体験することで、思いやりの心などの感性と思考力などの知性を得るからである。これには、どんな本でも良いのではなく、心の深いところを揺り動かす、強い感情の裏打ちが必要である。そして、次第に物語に限らず、生物観察の領域、科学分野の領域、実用書へと興味が湧いてくるようになる。こうして、自分は何が好きでどんなものに興味があり、何が苦手か、これからはどんなものを学び知っていこうかと考えることが可能となり、豊かな人格形成につながるのである。

 

次に、児童サービスの必要性について述べる。

前述の通り、読書は子どもの成長にとって重要な役割を担うにもかかわらず、読書離れの現状があり、子どもと本を結びつける働きかけが必要となった。それを担うのが児童サービスである。そして子どもが読書の楽しみを知り、定着するように手助けすることで、心身の成長や発達につながり、さらには将来のよりよい社会の構築に役立つと考えられる。

 

また、子どもは図書館及び蔵書を利用することで本が皆のものであることに気づき、読書がもたらす喜びを他の子と共有する。読書を通して、社会性を育むのである。公共におけるマナーの欠如が叫ばれて久しいが、児童サービスは子どものうちに公共性を理解するきっかけにもなる。

 

最後に、子どもと本を結ぶための働きかけとして「読み聞かせ」について述べる。

私が読み聞かせを選んだ理由は、言葉や文章を理解する力は聞くことから始まるといわれているからである。子どもが聞いて理解できないことは、読んでも理解できない。読み聞かせによって言葉を蓄積し、知っている言葉や文章を本の活字の中に見つけることで、一人読みの土台を作ることができると考える。

 

 また、テレビやビデオゲームのような娯楽に慣れてしまっている子どもには「本を読みなさい」と言い聞かせたり、本の良さをくどくど説明しても、本を読むきっかけとはならない。ゆえに、読む楽しさを味わったことのない子どもには、本がどれほどおもしろいものか、読んで紹介してしまうのが効果的であると考える。

 

 では、読み聞かせを行うにあたり、どのようなことに配慮すべきかを以下に述べる。

1.適切な選書ができているか

選書は、大勢の子どもたちを引き付ける普遍的な魅力を持った本であることを前提として、対象とする年齢を考えなければならない。話の筋が複雑だと子どもにはわからないことがあるからである。また、見易さとして本の大きさおよび絵の大きさや鮮明さも重要な要素となる。

 

2.適切な環境を設定できているか

本と聞き手の心が通い合うような身近な場所で本を読むことが必要である。あまり広い場所だと子どもたちが落ち着かないので、カーテンで仕切ったり、コーナーを利用することが効果的である。また、窓を背にして逆光とならないようにする、本は安定した持ち方をしてぐらぐらしないようにするなど、どの子にも見えるように配慮しなければならない。

 

3.適切な読み方ができているか

読み手はタイミングよくページを繰れるように、あらかじめよく下読みをして話し全体の構成をつかんでおく。読み方は、ゆっくり、はっきり、ていねいに読む。全体が一つのまとまりのあるお話として子どもに届くように、途中で気を抜かずに読むことが必要である。

 

また、大げさな読み方、大声もよくない。ほどよい演技、全員に聞こえるくらいのほどよい声の大きさを心がけることで、子どもが物語に集中できる。

以上を心掛けることによって、子どもと本を結ぶための働きかけの一つである「読み聞かせ」が達成できると考える。