大学図書館員 坂本です

学びと遊びを考える

近畿大学通信教育部図書館司書コース 試験対策 図書館概論

国立国会図書館の機能を説明してください。


1、 サービス対象
国会議員や国会関係者
・ 行政および司法の各部門
・ 18歳以上の日本国民

2、 資料の収集
納本制度、購入、寄贈、国際交換による網羅的収集

3、 資料の組織化
国内刊行資料の総合目録を作成し、NDL_OPACで提供

4、 資料の保存
専門知識を持った職員による破損資料の修復とデジタルアーカイブ

5、 図書館協力
全国の図書館を対象として、図書館間貸出、レファレンス、複写サービス、総合目録ネットワーク、レファレンス共同データベースの運営、図書館員を対象とした研修を行っている。これに加えて、障害者図書館協力事業や国際的な図書館協力も行っている。

6、「近代デジタルライブラリー」での電子図書館事業

7、 関西館での資料スペース確保とインターネット時代に対応したサービス
 具体的には遠隔利用サービス、アジア情報サービス、電子図書館事業

 

国立国会図書館の図書館協力とは何か具体的に説明してください。

  • 国内の図書館に対して
  • 閲覧
  • レファレンス
  • 複写サービス
  • 図書館間貸出し
  • 図書館資料の所蔵調査
  • 図書館資料の所蔵機関の紹介
  • 図書館資料の書誌的事項の調査
  • 参考資料を利用して行う簡易な事実調査
  • 資料の検索方法についての援助
  • 特定主題に関する図書館資料の紹介
  • 適切な回答を得られる機関などの紹介
  • 総合目録ネットワーク
  • レファレンス共同データベース運営によるレファレンス情報源の提供
  • 図書館員を対象とした研修
  • 障害者図書館協力事業
  • 国外に対して
  • 海外で刊行される日本関係資料を含めた国際交換や相互貸出し
  • 書誌情報の交換
  • 職員の交流

都道府県図書館の役割を説明してください。


・ 住民に対する直接サービス
・ 市町村立図書館に対する相互貸出し、レファレンスサービスなどの
支援・バックアップ
・ 図書館未設置市町村に対して設置を促進するための援助
都道府県立図書館と市町村図書館とのネットワーク
・ 図書館間の連絡調整
・ 調査・研究開発
・ 資料の収集、提供など
・ 郷土資料および地域資料の徹底的な収集と保存、目録などの書誌作成

 

公共図書館の現状と課題について説明してください。


まず、現状について述べる。
・ 図書館長の司書資格を問わない
・ PFIによって、民間の資金・経営能力・技術的能力を活用している
指定管理者制度によって、民間団体に業務委託している
市場化テストによる競争入札を行い、民間事業者と協働

次に、課題について述べる。
・ 国・地方自治体の財政危機を背景に、資料費の大幅削減や図書館職員の削減
・ 正規職員の補充は行われず、非常勤職員の補充や業務委託を行うため、次の世代への業務の引継ぎや知識の継承が行われない 
・ 指定管理者撤退によるサービスの停止
・ 極端なコスト削減によるサービスの低下
・ 適切な人材の確保が困難になる
・ 自治体に県立図書館の重要性が認識されず、
コスト削減のため県立図書館と市立図書館を合併

 

大学図書館の機能について説明してください。

・ 大学の研究に欠かす事のできない資料や情報の収集・整理・保存し、それらを教職員や学生に提供して教育・学術研究を支える
・ 図書、雑誌・新聞、地図、楽譜などアナログ媒体資料のほかに、電子ジャーナル、データベースなどのデジタルメディア、CD・DVD・ビデオ・カセットテープなどの視聴覚資料、特殊コレクション、貴重書などを収集と提供
電子図書館
・ 外国雑誌センター館による大学での研究・教育に必要な外国雑誌、国際会議録、テクニカルレポートの収集と提供
OPAC・データベースの利用説明などの利用者教育
情報リテラシー教育
・ 学術情報の発信

 

大学図書館の利用者支援について説明してください。


・ 大学の研究に欠かす事のできない資料や情報の収集・整理・保存し、それらを教職員や学生に提供して教育・学術研究を支える
・ 貸出
・ 文献複写
・ 他の図書館から図書の借受
・ 文献複写の取り寄せ
・ レファレンス業務
・ 「図書館ツアー」「図書館オリエンテーション」と称して、OPAC・データベースの利用説明などの利用者教育を行う
・ 図書館と教員が連携し、授業・セミナーを行う情報リテラシー教育

 

学校図書館の職員について説明してください。


学校図書館の運営を担当するのは司書教諭、学校司書である。
それらを支援するものとしてボランティアがいる。
以下にそれぞれを述べる。
1、 司書教諭
・ 司書教諭資格者であるが、ほとんどが担任を持っていたり、教科指導を担当してので学校図書館にかかわる時間の確保が難しい。

2、 学校司書
・ 多くは司書資格を持っているが、公共図書館のための資格であり、司書教諭資格とは異なる
・ 法律で配置が規定されていないため、自治体が独自に配置している
・ 雇用形態は嘱託、アルバイト、民間会社派遣、NPOなどからの非常勤が多い

3、 ボランティア
・ 読み聞かせや図書の整備などを行う
・ 主に児童・生徒の保護者で構成されている

 

その他の図書館について、一つの図書館を取り上げて説明してください。


病院患者図書館について述べる。
病院患者図書館とは、入院患者の利用を目的として、病院内に設けられ医療情報の提供などを行う図書館のことである。閲覧・貸出サービスと公共図書館による団体貸出や配本サービスが行われている。
入院患者用図書館のシステムは欧米で作られたものである。当初は入院患者の心の慰めや勇気づけを図るためであったが、やがて資料提供による患者への精神的な効果や治療としての価値が認識され公共図書館と同じ蔵書構成となった。
日本で始めて専任司書が配置された患者図書館は、2002年に設立された、静岡県静岡がんセンターの「あすなろ図書館」である。
2004年には、日本初となるweb患者図書館を開設している。
 日本でも、インフォームドコンセントが浸透し、重要性が認識されてきたことから、病院患者図書館を設置する施設が増えている。

 

図書館の職員について現状を含めて説明してください。


図書館の職員とは、「図書館に配属されるすべての職員」を指すが、
収集した資料を組織・提供する専門職員と非専門職員と言われる一般事務職員や施設維持を担当する職員がいる。
雇用条件は、正規職員が減少し、委託・派遣職員、非常勤・臨時職員、嘱託職員、パートタイムを補充することで、図書館運営を支えている図書館が多いのが実状である。
非常勤・臨時職員、委託・派遣社員は、3~5年の雇用期間が多く見られ、図書館業務を担う職員の業務の蓄積と継承が難しいのが現状である。

 

図書館の自由について、要点をまとめて説明してください。


図書館の自由とは、図書館が中立的な立場であり、さまざまな圧力や干渉から自由であり、利用者は自由な意思で読みたい・必要な資料を選ぶことができることを指す。
図書館の自由に関する宣言」では以下を表明している。
・ 資料収集の自由
・ 資料提供の自由
・ 利用者の秘密の保持
・ 検閲の反対
これらは法的な効力を持つものではないが、国民の基本的人権を保障し擁護する図書館の責任についての社会へ宣言する内容である。

以下は照らし合わされた事例である。
山口県立図書館課長の独断での図書封印
・ 独断での所蔵資料破棄
・ 内容によって外部から提供の制限を求められたり、出版社から資料の回収、提供制限を要請された
・ 捜査当局より犯罪捜査に関するものとして、利用者の貸出し記録などの公開が求められた

 

 

 

近畿大学通信教育部図書館司書コース 試験対策 図書館サービス概論

閲覧サービスについて、他のサービスとの関連とともに説明してください。

 閲覧とは一般に、図書館内での読書や、調べものなどの調査活動のことである。

閲覧した結果、資料の一部だけを再利用したいときには複写サービスにつながるかもしれないし、通読したいと思えば貸出しを受けるかもしれない。疑問点が見つかればレファレンスサービスを求めるかもしれないし、読書案内サービスを使って関連資料を紹介してもらうかもしれない。このように閲覧サービスはさまざまなサービスへと展開していく可能性があるため、できるだけ利用者が自由に閲覧できるようなシステムや環境が望まれる。

閲覧方式には開架式と閉架式があり、

排架の基本は「左から右へ」「上から下へ」排架記号にしたがって行われる。

また閲覧サービスを含めたこれらのサービスを利用者に理解してもらうために利用案内の冊子などで紹介している。

 

複写サービスについて、他のサービスとの関連とともに説明してください。

複写サービスとは、複製物を提供するサービスのことである。コピーサービスとも言われる。複写サービスを受けることによって、貸出しできない辞典の必要箇所をコピーして持ち帰ることができたり、雑誌のバックナンバーの論文を複写して必要なときに何度でも参照できたりする。

 複写サービスによって従来なら長い時間をかけて筆写していた利用者の時間を大いに節約したり、資料の一部が切り取られて失われたりするようなこともへったのである。

 しかし、図書館での複写サービスは資料の多くが著作物であり、図書館において著作物の複製を作る場合は、該当する著作権法の規程を守る必要がある。

 また、これに関連するものとして他館からの求めに応じて複製物を作って届けるものを文献複写サービスという。

そして、閲覧などの図書館サービスと違い、複写サービスは有料となる。

これは、利用者が複製物を受け取り私有化するからで、一般の図書館利用とは区別されて、対価が支払われるのである。

 

レファレンスサービスについて、他のサービスとの関連とともに説明してください。

 レファレンスサービスとは、利用者が何かを知りたいと思ったときに、そのことがわかるよう支援することである。「参照」という言葉からわかるように、図書館資料やデータベースのような外部資料を参照することで得られる「典拠のある情報」を提供するものである。

レファレンスサービスは情報を提供する場合が多いため、情報サービスや情報提供サービスと言われることもある。図書や新聞、雑誌を提供する閲覧や貸出など資料提供サービスとならんで、知りたいことが分かるよう支援するレファレンスサービスは、図書館の重要な機能のひとつといえる。

レファレンスサービスは読書案内とも関連が深く、サービスを受けて希望する図書や資料にたどり着くのが読書案内であるのに対し、サービスを受けて希望する情報にたどり着くのがレファレンスサービスである。

提供される情報は典拠に基づくものでなければならないため、前者が資料を全体としてとらえているのに対して、後者は資料の一部分である情報を対象としてとらえているということもできる。

 

問課題解決支援サービスについて、他のサービスとの関連とともに説明してください。

 公共図書館では登録すれば図書を借りられる。新聞や雑誌を読むことができたり、調べもので困ったときはレファレンスサービスを受けて問題が解決したりすることもある。こうした従来からのサービスをさらに展開させるのが課題解決支援サービスである。問題解決支援には、行政支援や学校教育支援、子育て支援ビジネス支援などがある。

問題解決支援サービスは従来からのサービスと別個にされるものではない。

閲覧や貸出、読書案内やレファレンスサービスなどと連携して実施され、さまざまな課題を持つ人々に具体的に役立つ支援をしてよりよい成果に結びつけることが望まれる。

なお、課題解決支援サービスは一般的には試行錯誤の段階にあり、よりよいサービスを考えていくことが求められる。

 

ヤングアダルトサービスとは何か、他のサービスとの関連とともに説明してください。


ヤングアダルトとは、児童と成人の間に位置づけられるが、明確な区切りがあるわけではない。年齢制限があるわけでもないが、ヤングアダルトの興味を持つ資料や図書館に期待することが他の世代と異なる場合があるため、それらに配慮したサービスが求められる。
自意識が強まるなかで社会との関わりにおいて、とまどいを持つヤングアダルトに安心して満足してもらうには、子ども扱いされずに尊重され、ある程度自主的に人々と関わっていけるような参加型のサービスが効果的である。
一般には中学生になるとクラブ活動や学習塾、稽古事が増えて図書館を利用しなくなりがちであるが、こういった形で不安定なヤングアダルト層を着実に受け止めることで、成人サービスへの移行がスムーズにすすむことに繋がっていくのである。
また、ヤングアダルトは多様なメディアや情報に取り囲まれていることから、ヤングアダルトのための資料も多様性が求められる。
図書であればライトノベルや進学・就職に関するもの、学校生活に関するものなどである。図書以外の資料ではCDやDVDなどのAV資料が挙げられる。

 

障害者サービスとは何か、他のサービスとの関連とともに説明してください。

 公共図書館においては、障害者の知る権利・学ぶ権利も保障することが求められる。

障害者とは、視覚障害者や聴覚障害者など身体障害者だけではない。知的障害者や非識字者、学習障害者や読字障害者、さらには日本語を使わない人、何らかの理由で来館が困難な人など、「何らかの理由で図書館サービスを使うのに困難を感じる人」と幅広く考える必要がある。

図書館サービスを利用するのが困難に思われる理由はさまざまであるが、背景にあるさまざまな障壁は、図書館側の配慮によって、ある程度少なくすることができる。しかし、そうした配慮は障害者だけになされるものではなく、遠隔地に住む人には、配本所の設置やブックモビルの巡回によって、ある程度使いやすくすることができる。日本語を使わない人には、理解できる外国語表記によって使いやすくすることができる。

このように障害者サービスだけでなく、図書館におけるさまざまなサービスがあいまって、全体としてより多くの人々に使いやすいものとなっているのである。

 

図書館における相互利用について、その意義とともに説明してください。

相互利用とは自館が所蔵していない資料や情報を他館から調達して利用者に提供することである。相互利用には、図書など資料の現物を送付してもらう現物貸借と、新聞・雑誌記事など必要な部分だけを複写して送付してもらう文献複写がある。

現物貸借は、現物を他館から調達するため、書店を通して購入するより短い日数で利用者に資料を提供できたり、購入費を節約できるという利点がある。

文献複写では、新聞・雑誌などの記事・論文のような一部だけを必要とする場合に、他の利用者も現物を閲覧できるように複写物が提供されるのである。また、これには送料が片道で済むという利点もある。

このように、相互利用の意義とは、逼迫する地方自治体の財政状況のなかで、図書館が資料を相互貸借することで、利用者のニーズを比較的安いコストでまかなえることである。

また、全国的に書店が減りつつあり、特に過疎地域では著しいため、公共図書館が窓口となって資料や情報を提供することは、情報格差を是正して知る見地を保障していく意味でも意義がある。

 

図書館サービスにおいて著作権をどのように考慮すべきかについて説明してください。

図書館サービスで扱う資料や情報の多くが著作物であるため、著作権法の規定を踏まえて扱う必要がある。

1、閲覧についてであるが、紙媒体の資料を閲覧させることは、著作権とは関係ないので、自由にできる。注意が必要なのは電子媒体で、マイクロ資料と同じように上映権に関わる。電子媒体のものを利用するとき、モニタなどに映し出さなければならないからである。ただし、非営利で無料なら上映権が制限される場合があり、一般の公共図書館サービスでは問題にならない。

2、貸出では、図書館資料の利用者への貸出は貸与権に関わるが、上映権と同じように非営利で無料の公共図書館の場合は自由に貸し出すことができる。ただし、映画の著作物の場合は貸し出すことのできる機関が限定されており、著作権者に保証金を支払う必要があるので注意が必要である。印刷資料や音楽CDは問題なく映画ソフトが問題になるのは、後者の場合は前者より大人数で利用されやすく、映画館やレンタル店など商業施設と競合しやすいからである。

3、複写サービスでは図書館資料の一部分のコピーをとるなど複製を作ることになるので、複製権に関係する。しかし、図書館などにおいては、一定の要件を満たせば複製権が制限されて複製を作ることができる、

4、映画の上映会や音楽CDを使ったコンサートは上演権や演奏権に関わるが、営利を目的としない無料の映画上映会やCDコンサートなどは著作権者の許諾を得なくてもすることができる。ただし、DVDなどソフトを購入するときの条件によって契約違反となる場合があるので、注意が必要である。

5、障害者サービスでは、障害者が図書館の資料や情報、サービスを使いやすいように、点字資料を作ったり、対面朗読をしたりするが、これらの資料作成やサービスに著作権法が関わっている。

点字資料を作ることは複製を作ることに該当するが、公表された著作物であれば無許諾で資料をつくることができ、無許諾、補償なしでインターネット環境を使って配信することもできる。

6EYEマークは視覚障害などの理由で活字のままでは図書などの印刷媒体を読むのが困難な障害者のために、図書などが出版された段階で録音資料や拡大写本を作成してもよいことを著作権者が予め宣言するものである。

 

図書館における利用教育について、その意義とともに説明してください。

利用教育とは、利用者が図書館サービスの利用方法や資料・情報の検索方法がわかるようにすることである。

 利用教育の意義は、利用者が図書館サービスをより効率的・効果的に利用するようになることが挙げられる。多様な情報源を知り効果的な検索方法を用いれば、より短い時間でよりよい成果が得られるようになるだろう。

その結果、図書館員に尋ねなくても自分で資料や情報を収集できるようになり、従来はレファレンスサービスに使用していた時間を図書館員・利用者それぞれがほかの事に使うことができるようになるかもしれない。

利用教育の意義としてはさらに、社会教育機関としての生涯学習支援の機能も挙げられる。教育を受けて社会に出たあとも、変化の激しい社会に対応するために学び続けることが求められる。

生活や仕事を充実させるためにも情報発信の知識やスキルは、ますます重要となっていくと思われるため、これらを支援する図書館の役割も同様にますます重要になっていくものと思われる。

 

図書館における環境整備について、その意義とともに説明してください。

同じ図書館サービスでも使いやすく感じたり、使いにくく感じたりする。どう感じるかは使う人や使う目的、使い方によって異なるため、利用者だけでなくサービス対象者全体を考えて工夫することが求められる。また、使われ方は季節や曜日、時間帯によって異なるため、いろいろな状況を考えたり状況にあわせて変化させたりすることが望まれる。環境整備を工夫をすることで図書館サービスがよりつかいやすいものとなり、利用が増えていくことにつながっていくという意義がある。

  • 図書館サービスのアクセスではサービス対象者の動線を考えて便利と思われるようなところに設置されるのが望ましい。またアクセス方法は公共機関も含めてサービス対象地域全体からの通いやすさを考える必要がある。そしてサービス時間も週1回、夜間開館日を設けるなどすれば使いやすくなる。
  • 図書館内の構成では無駄を少なく快適に利用できるよう配慮することが求められる。まず、利用者を考えたコーナーの配置が大切である。次に図書館員がどこでサービスをするかを考える必要がある。また書架をどのように配置するかも重要である。
  • 図書館家具は多様な使われ方を知った上で使い勝手のよいものを考える必要がある。利用者・目的にあわせて多様に使い分けられるような配慮をすることが求められる。
  • サイン計画では利用者が必要とする資料やサービスを速やかに見つけるために、館内に体系だったサインを考えることが求められる。

 

近畿大学通信教育部図書館司書コース 試験対策 情報資源組織論

図書館サービスという枠組みの中で、サービスとしての情報資源組織がどのような位置づけにあるかを説明してください。

サービスは、直接サービス(利用者サービス)と間接サービス(テクニカル・サービス)の2つに捉えることができる。

直接サービスは、閲覧、貸出し、レファレンスなど利用者と直接関わるサービスである。

情報資源組織は間接サービスに分類されるように、選書、発注、受け入れ、保存、破棄などと同じく、いわば利用者と間接的に関わるサービスとなる。

蔵書数が多い場合、情報資源組織で資料を検索可能にすることにより、閲覧、貸出し、レファレンスなどのサービスが可能となる。

 

目録に求められる基本機能を2つ挙げるとともに、それぞれについて説明してください。


1、 既知資料検索のための識別機能
 利用者にとって当該資料の存在が既知となった資料を入手するため、所蔵の有無を確認する検索である。
そして、特定資料について所蔵の有無を確実に示せる機能を「識別機能」と呼び、これを可能にするためには、利用者の持つ手掛かりから、柔軟に検索でき、かつ、十分な書誌情報を提供することが必要である。
2、 未知資料検索のための集中機能
 「ある著者の著作」や「ある主題の資料」などについて、網羅的にあるいは代表的なものを調べるといった検索である。
  そして、適合資料を適切に集めるための機能を「集中機能」と呼ぶ。
 この検索の評価は、所蔵する適合資料がどの程度網羅的にみつかったかという「再現率」と、どれだけ適合資料だけを見つけられたかという「精度」の点からなされることが多い。

 

自然語と統制語について、概要を述べるとともに、両者の必要性(有効となる場面)を説明してください。


まず、自然語と統制語の概要を述べる
・ 自然語
検索のときに思いつく日常使用している語のことである。書名中のキーワード、最新の語などがある。
タイトル、出版社名、注記といった目録記述中にその語が含まれていると検索できる。
・ 統制語
使用する語や記号を統一・統制した言語で、著者、無著者名古典、分類、懸命、シソーラスなどがある。
主題検索では、統制語彙表から選んだ語を用いて検索する。ノイズとモレのない適合率・際限度の高い情報検索が可能になる。
  次に、両者の必要性について述べる。
   自然語は同義語、同音異義語の問題がある。具体的には「書籍」を検索すると目録記述に「本」「図書」などの語が含まれていなければそれらは検索結果に出てこない。統制語ではそれらの同義語、同音異義語の問題を解消している。
   しかし、自然語には最新の語で検索できるという利点がある。日本における統制語の標準である『日本十進分類表』は改訂期間が長いため、コンピュータなどの最新の語は登録されていない。

 

区分の3要素について、具体例を挙げ、各要素の内容がわかるように説明してください。


まず、区分の三要素について述べる。
1、 区分原理
区分を行うための一定の原則・基準を指す。
2、 被区分体
区分される対象を指す。
3、 区分肢
区別された各部分を指す。

 次に、具体例を挙げる。
  料理という被区分体に、国という区分原理を適用すれば、和食、中華料理、イタリアン、フレンチなどの区分肢が得られる。
 なお、区分原理には一貫性がないと交差分類が起こってしまう。
 料理という被区分体に、国という区分原理と、地域という区分原理を同時に用いると、そこに郷土料理という区分肢が加わってくる。京料理は和食と郷土料理、両方の区分肢に属し、どちらに区分していいかわからなくなるということである。

 

日本十進分類法(NDC)』における細目表がどのような手順で構成(構築)されているかを、第1次区分表、第2次区分表、第3次区分表との関係を参考にして説明してください。


NDCの本体である細目表は「第1次区分表」「第2次区分表」「第3次区分表」によって構築されている。
まず、知識の総体を九つの学術・研究領域にわけ、それぞれを1~9で表示する。次に百科事典のような各領域にまたがる総合的・包括的な領域を総記と名づけ0で表示し、合計10区分(第1次区分)にグルーピングする。こうしてできたのが「第1次区分表」である。
次の段階では第一次区分の各々を、ふさわしい区分原理を適用して10区分し、合計100区分の「第2次区分表」とする。
さらに第2次区分表を10区分し、合計1000区分したものが「第3次区分表」である。
第4次区分表は細目表によってそれぞれの主題に応じて展開される。

 

分類規程とはどのようなものかを述べるとともに、具体例を挙げてその内容を説明してください。
分類規程とは分類結果に一貫性を持たせるためのルールのことである。
各図書館が作成する分類表の規程を定める作業は以下となる。

 


1、 付与する桁数の決定
2、 二者択一項目の選択・決定
3、 分類表中の名辞や擁護の意味の限定、解釈の統一
4、 類似概念の適用範囲の明確化
5、 新主題のための分類項目の新設・追加、不適当な分類項目の削除・不使用

NDCの分類規定は以下となる。
1、 主題と形式との関係は主題を優先する
 例、「生物学辞典」は、生物学を優先する。

2、 複数・並列主題は中心となる主題をもとに分類する
 例、「ウメ・イチジク・ビワ」はウメに分類する

3、 主題と主題の関係
 例、「ベトナム戦争とアメリカ経済」ではベトナム戦争によって影響を受けた、アメリカ経済に分類する。

4、 理論と応用では応用された方に分類する
 「原子力の理論と応用」では、原子物理学ではなく原子力工学に分類する。

5、 主題と材料では説明している特定主題によって分類する
 「教科書で見る近代日本の教育」は日本の教育に分類する。

6、 複数の観点があれば、主要な観点に分類する
例、「イネからご飯まで」は著者が、流通から見た米に観点を置いてあるのでそちらに分類する。

7、 主題と読者対象は特定の読者に書かれた場合、読者層を示す特定の分類項目に分類する
例、「警察官会話手帳」では警察官に分類する

8、 原著作と関連著作では、原著の分類される分類項目に分類する
 例、英語小説を翻訳したものは原著と同じ分類にする 

9、 新主題
 分類表に示されていない主題に関する著作は、その主題ともっとも密接な関係があると思われる主題の分類項目に収めるか、新しい分類項目を設けて分類する。

 

基本件名標目表(BSH)』の音順標目表に見られる記号「UF」、「BT」、「NT」、「RT」について説明してください。


・ UF
USE FORの略で「~の代わりにつかいなさい」という意味になる
・ BT
Broader Tearmの略であり、「上位語」と呼ばれている。これは当該ディスクリプタより意味的に上位であるディスクリプタということを示す。
・ NT
Narrower Termの略であり、日本語では「下位語」と呼ばれている。これは当該ディスクリプタより意味的に下位であるディスクリプタということを示す。
・ RT
Related Termの略であり、「関連語」と呼ばれている。
これは当該ディスクリプタより上位でも下位でもないが、意味的に関連しているディスクリプタを示す。

 

カード目録と比較したときのOPAC(およびWeb OPAC)の利点について説明してください。
 カード目録と比較したときのOPACの利点は、主に下記の通りである。


1、アクセス・ポイントの増加
 カード目録の場合、1つの標目ごとに1枚のカードが必要であり、タイトルの読み、著者名の読みなど、限られた種類のカードしか作成されないのが普通であった。また、付与される標目の順に排列されるため、標目の先頭の文字からしか探すことができなかった。
 OPACでは、記録されたすべての文字列からの検索が可能であり、文字列の一部からの検索や、複数の文字列を組み合わせて検索することも可能である。
 よって、カード目録よりもアクセス・ポイントが飛躍的に増加した。
2、時間や場所による制限の緩和
 カード目録の場合は、図書館の開館時間中に図書館に行くことでしか検索することができなかった。
 Web OPACでは、インターネットに接続されているコンピュータからであれば、24時間どこからでも検索が可能である。時間と場所の制限が緩和されたことで、情報入手に必要な時間が短縮された。
3、タイム・ラグの短縮
 カード目録では、カードの複製、排列などにかかる時間が必要で、実際に利用可能になるまでのタイム・ラグが大きかった。
 OPACでは、データの作成、修正、追加後のタイム・ラグがほとんどなく、利用者にすぐに提供することが可能になった。
4、状況に応じた適切な表示内容の提示
 カード目録では、利用者の必要とする資料のカードを探した時点では、その本が貸出中かどうかの情報は得られず、カウンターに問い合わせる必要があった。
  OPACでは、図書館の貸出・返却システムと連動させることで、資料の状況をリアルタイムで表示することが可能である。また、検索の結果をタイトルのみの 一覧で表示させたり、必要に応じて詳細内容を表示させることもできる。子供向けに漢字の読みを表示させることなども可能である。
 このように、カード目録ではなし得なかった表示方法がOPACでは可能になった。

 

サブジェクト・ゲートウェイ(subject gateway)の特徴を挙げるとともに、リンク集やパスファインダーとの違いを説明してください。


検索エンジンのみに頼らず、質の高い情報源を得るため、専門家による評価を行ったネットワーク情報資源の提示などを行うものが「サブジェクト・ゲートウェイ」である。
まず、特徴としては以下が挙げられる。
1、 公表された基準にもとづく知的な方法で情報資源を選択していること
2、 知的に作成された内容記述を備えていること
3、 かなり深くブラウジングできる構造・分類を備えていること
4、 それぞれの情報資源に関して人間によって作成されたメタデータを備えていること

次にリンク集及びパスファインダーとの違いについて説明する。
リンク集との大きな違いは、リンク集には上記の記述の3及び4が欠けているという点をあげることができる。
パスファインダーとの違いは、どちらも特定の主題を対象としていても、サブジェクトゲート・ウェイが直接的に情報を提示するのに対して、パスファインダーは直接的に情報を提示するのではなく、特定の主題に関する資料や情報を収集する手順、案内をまとめたものである。

 

索引とはどのようなものか、また、その役割について説明してください。抄録についても同様に説明してください。


索引は、目録では検索できない、雑誌や新聞などの記事レベルの検索を可能とする組織化の成果物をいう。
著者、タイトルのほか、主題からも記事を検索できるようにする役割を担う。これに加え、得られた情報から検索された記事が自身のニーズに合うものかどうかも確認できる。

抄録は、索引の中の書誌情報に収録されているものである。
資料内容の概要を示し、一読して内容がわかるようにする役割を担う。
これに加え、文献が入手困難だったり、文献が利用者にとって理解困難な言語で書かれている場合などには、文献の代用となる。さらに、書誌データベースでは、抄録中の語を検索対象にすることにより、タイトルや索引語からのみの検索よりも、モレの少ない検索が可能になる。

近畿大学通信教育部図書館司書コース 試験対策 情報サービス論

カレントアウェアネスサービスとは何か、またサービスの種類を挙げ、それぞれについて説明してください。


個人やグループに対して、特定主題に関する資料を選択して提供するサービスを言う。レファレンスサービスとして展開されることが多い。
以下にサービスの種類を挙げ、説明する。
1、 ドキュメントサービス
 現在話題や問題になっているテーマを雑誌記事や新聞記事から選択して、特定主題の下にまとめて配布物などで関係ある方に提供するものである。
2、 文献紹介サービス
 「人名調査に関する参考図書」「歴史・地理調査に関する参考図書」「統計調査のための文献」など利用者が必要と思われるいろいろなテーマのものを取り上げ、調査に必要な参考図書や参考文献を配布物などの形で紹介し提供するものである。
3、 コンテンツサービス
 新着雑誌や各大学などから出されている学術紀要の目次をコピーして、特定の利用者に提供するサービスである。いわゆる目次サービスといわれる。
4、 SDIサービス
 利用者があらかじめ登録しておいた特定主題について、書誌、索引誌、抄録誌、データベースなどを利用して、その特定主題に関する図書や雑誌記事論文などを、登録利用者に新規文献情報として適宜提供するものである。


自由理論とは何かを説明すると、ともに、自由理論の主張を要約してください。


自由理論とは、ワイアーがこれまでの保守理論を批判し、情報の直接提供を説いたものである。この自由理論をさらに発展させ、体系化したのがロースティンである。
自由理論の主張の要約を以下に述べる。
1、 図書館員の専門性を尊重し、信頼という前提の基で、情報を直接提供する。
2、 研究者は、情報の入手こそが一番重要であることから、十分配慮して提供する。
3、 提供される情報が適切でなければならないという観点から、主題専門家としての図書館員の存在が必要である。

レファレンスサービスの間接業務を挙げ、それぞれについて簡潔に説明してください。


1、 レファレンスコレクションの構築
日々、レファレンスツールの比較研究を続け、レファレンスコレクションの選定をして、その充実を図る。
2、 レファレンスネットワーク作り
 情報が氾濫している今日では、自館のみでレファレンス業務を行える場合ではない。そうしたことからお互いに図書館資料を利用しあう相互協力制度が生まれた。
3、 補助ツールの作成
 時間のレファレンス質問傾向にあわせて、参考図書では不十分と思われる部分をカバーするために館独自に作成されるものである。
4、 レファレンス統計
 質問に関する利用者統計のまとめや利用者に対するアンケート調査にて、利用者の傾向性を数値的に把握し、レファレンス活動の今後の発展のために戦略や戦術に役立てるものである。
5、 レファレンス記録・保存・事例研究・分析
 レファレンス記録や保存、それらを利用しての事例研究・質問分析などがある。

 

主題別組織が発展しにくい要因を挙げてください。


1、 専門コレクションが必要となること。
2、 主題別部門化すればするほど多くの人員を必用とすること。
3、 主題性専門家で書誌的知識を持った人員を多く必用とすること。
4、 各部門にセクショナリズムが発生しやすくなるので、調整に労力を要すること。
5、 米国のように、完全な主題別組織の中で、特定主題知識を育成するような組織が日本ではないため、主題に強い司書が育成されにくいこと。
6、 主題知識の育成を、個人の努力に依存していること。
7、 仕事の平等性や主題の弱さへの配慮からローテーション制度をとってしまっていること。

 

相互協力の種類を挙げ、それぞれについて業務内容を説明してください。


1、 図書の相互貸借
 自館が所蔵していない資料や情報を多感から調達して利用者に提供することをいう。所蔵資料を相互に融通しあうところから相互貸借と呼ぶ。
2、 資料の相互文献複写
 図書・雑誌などの図書館資料を他の図書館と相互にコピーサービスを行うものである。氾濫する資料の中からわずかしか購入できないため、図書館サービスの中でもウェイトが高くなっている。
3、 相互利用紹介
 近辺や均衡の図書館に対し行うもので、紹介先の図書館訪問させる。
必要な場合は、利用者に図書館発行の紹介状を持たせる。
4、 相互レファレンス
 レファレンス質問は多岐にわたる。こうした質問に応えるには、他の図書館にいるレファレンス係との人的ネットワークを利用し、知恵を借りることで効率的なサービスを行うことができる。

 

利用教育実施のために必要な環境整備を挙げ、それぞれについて説明してください。


1、 図書館活動の組織化
個人の図書館員の能力に頼るのではなく、図書館活動そのものを育成するという考え方で、組織的、制度的に整備する必要がある。
2、 業務の組織化による予算確保
利用教育の運営にはPR費用、教材作成のための費用、ビデオやDVD購入費・作成費などの予算を業務を組織化することで確保しやすくする。
3、 教員との連携
図書館の利用教育の目的は、図書館の意義とする学習を支援することである。
よって、教員と連携することにより、学生に効果的な利用教育が行える。
4、 利用教育実施マニュアルの作成
利用教育のクオリティに個人間で大きな差がでないようにするには、マニュアルの作成が効果的である。
5、 館員研修
作成したマニュアルにもとづいて館員研修を行うことで、館員の能力の底上げを実行することができる。
6、 レファレンスツールの設置
事前にレファレンスブックスなどの基本ツールを揃えた上で、利用教育を行うことで、教育効果を挙げることができる。
7、 映像メディアの利用
 最近の学生は映像メディアに慣れ親しんでいることから、DVDなどの映像による教育は、受け入れられやすい効率のよい学習方法だと考えられる。

 

『出版年鑑』とは、どのような参考図書か、説明してください。


1年間で刊行された市販図書を網羅的に探すための重要な年間形式の基本文献。
昭和25年分からの新刊市販本を隔年ごとに調べることができる。
毎年前年の市販新刊書を集めた新刊図書目録である。
採録は、毎年刊行された約8万点。著者、署名、出版社、価格、本の大きさ、ページ数、刊行年、分類番号などが分かる図書リストである。

 

国立国会図書館NDL-OPAC』とは、どのようなツールか説明してください。


 本を調査する際の最も重要なデータベースツール。
国立国会図書館のホームページから、国立国会図書館が所蔵する明治の初期から現在までの市販図書・非売品図書など、約720万件の所蔵文献資料を原則として網羅的に探すことができる。
図書では、和書約690万冊、洋書約260万冊をOPAC画面から検索できる。
国立国会図書館は、納本制度になっているので、原則として国内本のすべてを調べることができる。

 

『國書総目録』とは、どのような参考図書か、説明してください。


 江戸末期までの日本人によって書かれ、または編纂・翻訳された国書を、慶応3年(1867)までのもの約42万を収録したものである。人名は6万名。
国書の配列は、書名の五十音順である。
記載事項は、書名、その読み、巻・冊、別称、分類、著者名、成立年代、写本所蔵場所、活字本などである。
特に所蔵調査には欠くことのできない基本文献である。

 

『全集・叢書細目総覧』とは、どのような参考図書か、説明してください。


 古典編&索引編の全2巻と続編の古典編がある。
前者は古典編とあるように、国内で出された国書を対象としたものである。
収録されているものは国初より幕末までに日本人によって書かれた図書で、明治以降から昭和45年末までに活字本として刊行された全集・叢書の内容細目を集めた目録である。
索引は、内容の個々の作品ごとに検索でき、本体の該当ページにアプローチできる。
続編は、昭和46年以降から60年の間に刊行された全集・叢書を収録の対象にしている。
 国書で、全集・叢書の各巻の内容細目を一覧できるようにしたものである。
書名索引・難読索引が用意されている。

近畿大学通信教育部図書館司書コース 試験対策 児童サービス論

試験対策編としてアップします。

要点をまとめてあるので、レポートを書く前に読んでみても参考になるかもしれません。

 

子どもが本を読むことの意義を述べてください。

子どもは読書内での体験を積み重ねることで精神的な成長をする。それは子どもが読書の中で主人公に自分を重ね、繰り返される感情の起伏を体験することで、思いやりの心などの感性と思考力などの知性を得るからである。

そして、次第に物語に限らず、生物観察の領域、科学分野の領域、実用書へと興味が湧いてくるようになる。こうして、自分は何が好きでどんなものに興味があり、何が苦手か、これからはどんなものを学び知っていこうかと考えることが可能となり、豊かな人格形成につながるのである。

 

児童図書館員の役割と役割を果たすための要件を述べてください。

児童図書館員の役割

読む喜びや読書の楽しみを知ってもらうために、子どもと本を結びつける活動をする。また、図書館の利用案内、児童サービスのガイダンス、蔵書検索手段などを子どもに利用者教育として行ったり、図書館という公共機関の社会的な役割、公共施設におけるルール・マナーを伝えるなど、教育者的な働きをする。

このように幅広い面で子どもの成長に関わって、心を育てる役割を担う。

  • 役割を果たすための要件
  • 子どもを知る

奉仕圏域の個々の子どもを知るように努める。同時に子どもの特徴を熟知しておく。次に、子どもの一般的読書傾向や年齢による読書能力、子どもの好きな本の要素、定番図書を知っておく。さらに、子ども自身すら気づいていない潜在的読書欲求を洞察する。また、今の子どもが夢中になっているものを知っておく。

  • 子どもの本を知る

 自館の資料とその整理体系、配架状況、予約・リクエストなどを含む利用実態、書庫の保存状況などを知っておく。それには、自ら本を読み、網羅的に資料を知っておく必要がある。

  • 両者を結びつける方法を知る

 活動に関わるあらゆる業務、直接サービスとして、読み聞かせ、ストーリーテリング、ブックトーク、読書案内、フロアワーク、レファレンスワークなどから、カウンターワーク、間接サービスとして分類、配架、書架整理、展示掲示、ブックリスト、利用案内、館外活動を知っておく。

 

こどもの本の分類と配架について述べてください。

1、子どもの本の分類はNDC小中学適用表の100区分を基本としている。

区分対象には絵本、児童文学、ノンフィクション文学、詩、主題図書がある。

絵本とは、赤ちゃん絵本、創作おはなし絵本、昔話絵本、知識絵本をいう。

 一番量の多い創作おはなし絵本では、二次分類として、画家順、書名順、出版社順、作者順などで配列する。

児童文学では、日本外国で区分して、その中を作者の50音順に二次配列するというのが圧倒的に多い。外国の図書は国語区分することが多い。

そのほか、ノンフィクション文学、名作、古典作品を区分する例がある。

そして、文学全般では数が少ないが、詩、随筆、作品集、文学全集を区分している。

主題図書とは、動物、自動車など何かについて書かれた著作である。

2、児童書の配架

 配架の基本は分類に従って書架上に並べる。

 目指す本が探しやすいように、絵本など各分野のグルーピングをする。

 表示、案内図をわかりやすいやさしい言葉で、別置、同一分類内では冊数が多ければさらに細分し、二次配列をしておく。

 配架の工夫として、子どもは自分の周りしか見ないので、いつも同じところに同じ本があるようにしておき、子どもの目の高さの位置を考えて配架する。

 

フロアワークとはどのような活動か述べてください。

 フロアワークとは、カウンターワークに対して用いられる言葉である。

 カウンターワークはカウンターの中で利用案内や貸出・返却、レファレンスなどを行い、時にはフロアに出て、子どもの要求に応える仕事である。

フロアに出て行って、子どもが困った様子であれば声を掛ける、利用者教育をする、なにか面白い本を探している子どもにはブックトークを行う、読み聞かせをするなどして、子どもに本を手渡すためにフロアワークは重要な役割を担う。

特に、読み聞かせは、1人ないし少人数であることが多いので、相手の反応がわかりやすく図書館員にとっても、その本が子どもにどのように受け入れられるかを知る機会にもなるという利点がある活動である。

しかし、図書館員は人手が足りないのでカウンターを離れるのが難しくなっているという現状もある。

 

ストーリーテリングの意義と方法を述べてください。

ストーリーテリングの意義は子どもを読書にいざなうことや子どもと語り手の心の絆を強くすることである。

子どもはおはなしをしてもらうと、自然に想像力が働いて、未知の世界を知り、登場人物に自分を重ねるという経験をする。そして、おはなしを楽しむことで本を読む基盤となるのである。

また、昔からお年寄りから孫へ、親から子どもへさまざまな教訓を含んだおはなしを楽しく語り継いできた。この過程でお互いの気持ちの交流があり、よりよく相手を知り合えたのである。

次に、ストーリーテリングの方法を述べる。

  • 擬音や重ねた言葉、リズム感のあるような語りに向くお話を選ぶ。
  • イメージを鮮明にして、言葉を大切に、原則としては文章や言い回しを勝手に変えずに淡々と語る。
  • 落ち着いた環境を作り、子どもに聞く体勢や心の準備ができてから行う。
  • よい聞き手、よい語り手の相互の交流ができる語りを目指す。
  • 語った話、その出展、語った環境、子どもの人数、子どもの特徴など、気づいたことを細かく記録をつけておく。
  • 語り手同士での意見交換をし、お互いに参考にする。
  • 経験を積み、自分に向くお話を絶えず探していく。

 

児童サービスのレファレンスについて2区分し、対処の仕方を説明してください。

・子どものレファレンス

  • 子どもは学校で与えられた課題や自発的な疑問を漠然と曖昧な概念で聞いてくるので、レファレンスインタビューで、じっくり向き合って調べ物の内容を明確にする。
  • 図書館員主導になると子どもの理解を超えた資料を探してしまうことがあるので、難しくならないように注意する。
  • 解決のための資料に関して、「探し方、調べ方」の方法・手順を手ほどきする。
  • 自分で探そうとする子の場合は任せる。探しあぐねていれば助言をしに行く。どうしてもできない子には、一緒に書架まで案内して関連する本が集まっていることを説明する機会とする。
  • そのほか聞いてくるのを待つだけでなく、フロアワークをしていて、気配を感じ取ったら声を掛ける。
  • ただし、学校の課題の課題の直接回答は禁止事項である。
  • 子どもの本のレファレンス
  • 児童文学者事典や児童文学研究、選定された各種児童図書目録など、参考となる資料を用意する
  • 古い作品は作者、著者、出版社がわからなくても、書かれた年代や発行された年代が見つけるヒントになる
  • 新聞雑誌など散逸し保存されにくい資料については、ファイルや切抜きなど、独自に二次資料を作成しておき記録の蓄積をする。

乳幼児サービスの意義とどのような働きかけがあるか述べてください。

  • 乳幼児サービスの意義

核家族化により子育てに戸惑う親が増え、子どもの言葉を育てる環境が悪化したが、乳幼児サービスによって乳幼児の成長に寄与する、子育て支援の一環としての役割を担う。また、乳幼児サービスを通して親子がともに楽しみ、心の絆が深まるという意義がある。

そして、図書館を身近に感じてもらい後の読書生活の基礎を作るという意義もある。

 図書館員、ボランティアが赤ちゃんと保護者に読み聞かせをすることで、保護者は赤ちゃんにブックスタートパックの絵本を読み聞かせるようになる。

  • わらべうた

 保護者と乳幼児が楽しみ、子どもの言葉と心を育てる。

 

子どもと本をつなぐ方法で間接的な活動にはどのようなものがありますか。それぞれを簡単に説明してください。

  • 子どもの本の分類と配架

子どもが本を自分で探せるように、NDCに従って分類する。

そして、分類に従って、書架上に左上から右下へ順序的に並べる。

  • 書架整理

書架の本をルールに従って整理整頓してその状態を維持する。

  • 展示・掲示

本をなんらかのまとまりにして別置して陳列すること。

雰囲気を変え、季節感を与えることもできる。

  • ブックリスト・主題冊子目録

本の情報を提供するために作成される。新着リスト、主題別リスト、活動補助リストがある。

  • 広報・PR

図書館利用の案内と本の紹介や地域のニュースを話題にして「お便り」を発行する。また、おはなし会、お楽しみ会、行事、催し物のお知らせをする。

 

学校図書館の役割と公共図書館との違いについて述べてください。

  • 学校図書館の役割
  • 児童生徒が読書を楽しみ、読書の習慣を身に付けるための手助けをする。
  • 学習・情報センターとしての役割

 児童生徒の自発的な学習活動を助け、情報を収集し、選択し、活用する能力を育てる。

  • 教員へのサポート機能

 教科指導のための資料や教材となる図書を集めて、教員に提供する。

学校図書館は学校の教育課程に寄与するというところが、公共図書館との違う部分である。公共図書館では、読み聞かせもブックトークも本を紹介する手段として行うものだが、学校図書館の活動は、学校行事や授業など学習要領にのっとって行われる。

 

ヤングアダルトに対するフロアワークとレファレンスのあり方を説いてください。

ヤングアダルトに対するフロアワーク

開架フロアを回って必要なときに援助をする。具体的には、課題、部活動、趣味・旅行、携帯料金などのトラブルなどに対して蔵書や雑誌、パソコンの検索システム、パンフレット、人的資質を利用して解決の方向性を見出していくのを援助する。
 ・レファレンスのあり方

レファレンスインタビューのあり方が重要となる。

はじめに何度も聞けそうな相手か、そうでないかのあたりをつけなければならない。その上であいまいな質問内容をはっきりどの分野のどういうことか、質問を具体化していく。
 そして、ヤングアダルトには、対応の中で根気よく自分で調べるという面を示す。

そうすることで、時間をかけてでも調べる方法や手順、多様な検索手段を身につけさせ、人間としての問題解決能力を高めることができる。

 

 

 

 

 

スーパーカブのリアタイヤ交換したよ!

Ja07のリアタイヤ交換しました。
新車からやっと9000キロで交換。
あまり乗ってないなー。

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左が元々ついていた井上タイヤ。
右は、新しく着けたダンロッブのD107。

始めて交換したんで、汗かきましたね。

ちなみにAmazonで注文したんですが、
タイヤは、サランラップに巻かれて届きます。
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割りピンは195本入りを購入。
一生足りるんちゃうかな。たぶん。


近畿大学通信教育部図書館司書コース レポート対策 児童サービス論

現在はどうかわかりませんが、

私が勉強した当時は単位取得が最も難しいと言われていた科目です。

 

一度で合格することができましたが、

評価は厳しかったと記憶しています。

参考にして下さい。

 

科目別レポートはこれで終了です。

他の科目は「身近な図書館を調査しなさい」という指示でしたので、

アップしていません。

ご自身の言葉で書いてもらえればと思います。

 

 

まず、子どもの特徴について述べる。

 

子どもの特徴は、子ども本来の特徴と子どもを取り巻く環境から受ける特徴の2面から捉えることができる。子ども本来の特徴とは、今は未熟ではあるが、発達成長していく存在だといえる。乳幼児は目が見えるようになっていき、指さしや言葉の原書である意味のわからない発声を始めるようになる。三歳ごろになると自分の意思で何でもやろうとする。これは興味関心を深め自ら意欲を高めていくことになる。学童期に入ると行動のレパートリーは増え、経験による個人的際も著しく多様化してくる。青年期であるヤングアダルトと呼ばれる世代では、心身ともに成長・発達が著しく、自己が立ち現れてくる。

 

そして、子どもの環境から受ける特徴では、1歳半くらいからテレビなどの映像メディアを見せられ、その後もビデオゲームなどの影響もあって、読書離れ・活字離れが進み、精神面や体力面で育ちそびれが見られる。

 

次に、子どもの読書の大切さを述べる。

子どもは読書内での体験を積み重ねることで精神的な成長をする。それは子どもが読書の中で主人公に自分を重ね、繰り返される感情の起伏を体験することで、思いやりの心などの感性と思考力などの知性を得るからである。これには、どんな本でも良いのではなく、心の深いところを揺り動かす、強い感情の裏打ちが必要である。そして、次第に物語に限らず、生物観察の領域、科学分野の領域、実用書へと興味が湧いてくるようになる。こうして、自分は何が好きでどんなものに興味があり、何が苦手か、これからはどんなものを学び知っていこうかと考えることが可能となり、豊かな人格形成につながるのである。

 

次に、児童サービスの必要性について述べる。

前述の通り、読書は子どもの成長にとって重要な役割を担うにもかかわらず、読書離れの現状があり、子どもと本を結びつける働きかけが必要となった。それを担うのが児童サービスである。そして子どもが読書の楽しみを知り、定着するように手助けすることで、心身の成長や発達につながり、さらには将来のよりよい社会の構築に役立つと考えられる。

 

また、子どもは図書館及び蔵書を利用することで本が皆のものであることに気づき、読書がもたらす喜びを他の子と共有する。読書を通して、社会性を育むのである。公共におけるマナーの欠如が叫ばれて久しいが、児童サービスは子どものうちに公共性を理解するきっかけにもなる。

 

最後に、子どもと本を結ぶための働きかけとして「読み聞かせ」について述べる。

私が読み聞かせを選んだ理由は、言葉や文章を理解する力は聞くことから始まるといわれているからである。子どもが聞いて理解できないことは、読んでも理解できない。読み聞かせによって言葉を蓄積し、知っている言葉や文章を本の活字の中に見つけることで、一人読みの土台を作ることができると考える。

 

 また、テレビやビデオゲームのような娯楽に慣れてしまっている子どもには「本を読みなさい」と言い聞かせたり、本の良さをくどくど説明しても、本を読むきっかけとはならない。ゆえに、読む楽しさを味わったことのない子どもには、本がどれほどおもしろいものか、読んで紹介してしまうのが効果的であると考える。

 

 では、読み聞かせを行うにあたり、どのようなことに配慮すべきかを以下に述べる。

1.適切な選書ができているか

選書は、大勢の子どもたちを引き付ける普遍的な魅力を持った本であることを前提として、対象とする年齢を考えなければならない。話の筋が複雑だと子どもにはわからないことがあるからである。また、見易さとして本の大きさおよび絵の大きさや鮮明さも重要な要素となる。

 

2.適切な環境を設定できているか

本と聞き手の心が通い合うような身近な場所で本を読むことが必要である。あまり広い場所だと子どもたちが落ち着かないので、カーテンで仕切ったり、コーナーを利用することが効果的である。また、窓を背にして逆光とならないようにする、本は安定した持ち方をしてぐらぐらしないようにするなど、どの子にも見えるように配慮しなければならない。

 

3.適切な読み方ができているか

読み手はタイミングよくページを繰れるように、あらかじめよく下読みをして話し全体の構成をつかんでおく。読み方は、ゆっくり、はっきり、ていねいに読む。全体が一つのまとまりのあるお話として子どもに届くように、途中で気を抜かずに読むことが必要である。

 

また、大げさな読み方、大声もよくない。ほどよい演技、全員に聞こえるくらいのほどよい声の大きさを心がけることで、子どもが物語に集中できる。

以上を心掛けることによって、子どもと本を結ぶための働きかけの一つである「読み聞かせ」が達成できると考える。